あの時君は

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あの時君は

時は進む 進まないで!って願っても、 春夏秋冬は止まらない 窓の外の景色は相変わらず変わり続けて、 それはベットから出ることができない彼女にとって、 数少ない楽しみの一つだったのかもしれない。 医師は無表情で、 毎日、毎日、理由をつけてはっきりと物を言わない。 ベットからもう一年も出ていない彼女の眼には、 何かがなくなっていた。 ある時僕だけ医師に呼び出され、 彼女の容態を伝えられた。
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