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あと何回ここに来られるか
幼稚園の年長くらいのときに
「死」という概念をはじめて知った気がする
それは、お盆におじいちゃん、おばあちゃんの家に居たときのことで
多分、アニメか何かで「死」というものの存在を知ったの
そのときの世界が真っ暗になるような感覚は、
今でもよく覚えている
毎年、私はおばあちゃんの家に来て、
年の近い、いとこ達と大はしゃぎするのが楽しみだった
だけど、もし、おじいちゃんやおばあちゃんが、死んでしまったら、
この家に集まるようなことも、なくなってしまうのかなって
そんな想像を一人で勝手にして
泣いた日がありました
そのとき、泣いた理由をお母さんに聞かれたけれど
そんなことで泣いているなんて、知られたくないから黙っていました
そんな記憶は、東京に戻って
日常生活をしていく中では、なかなか思い出すことはないけれど、
今でも、おじいちゃんおばあちゃんの家に来ると、
そのときの記憶は鮮明に思い出される
毎回家に来たときは、
会っていない間に、こんなところに行ってきたとか
そんな話で盛り上がるけど
帰る日が近づくと、
あぁ、あと何回ここに悲しい思いなく来られるだろうか、って
切なくなってしまうね
でも、そんなことを考えているとバレたくないから、
お元気で、って言いながら手を振ってまた東京に戻るんだろうなあ
今回は3日間の滞在だったけれど、
その中で振る舞ってくれたご馳走を血肉として
おじいちゃん、おばあちゃん孝行できるように
また日常生活を、頑張ろう
行ってきます
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