糸と刀

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糸と刀

縁は じかんが経つと とつぜんにぷつりと切れてしまうものかもしれないから 紡ぎ続けていかなければ でもたとえ いっときあなたとの縁が切れてしまったとしても わたしはなんどでも あなたの糸と わたしの糸を 結んで 紡いで 織って ということを 継続していきたい 絹のようにやさしく 綿のようにふんわりと あなたのきずをいやせたら―― あなたにとって そのようなそんざいに わたしはなりたい 刀にくっさぬ 縁をともに紡いでいこう
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