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留学先の11月 少し早い冬の日
冬の晴れた日の澄んだ風の匂いは国と香る時期は違えど同じ匂いがする気がする
当たり前でなかったことが
当たり前になり
当たり前が当たり前でなくなるのが留学というもの
滞在の間だけでも
くすんでいた建物の壁のペンキが塗り替えられ
23ルーブルだったバスは、5ルーブル値上げして新しくなって少し本数と座る場所が増えて
建設途中だった何になるかわからない建物にも、窓ガラスが張られ、すっかり建物らしくなった
少しずつだけれど着実に変わっていた留学先の街並み
もしまた来る機会があるなら、
この街はまた全く別のもののように私の目には映るかもしれない
けれど
いつか変わらぬものを見つけるために
また必ずこの街へ戻ってこよう
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