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「全部、あなたの責任なのよ?学生時代、私をいじめて楽しんでいたのも。遊びのつもりで犯罪に手を染めたのも。その証拠を撮られて私に揺すられていたのも。それを忘れて幸せな人生を送ろうとしていたのも。
バレたらあなたの人生お先真っ暗なのを黙ってあげてるのは私よ?どうせ今の生活を捨てても待ってるのは刑務所と犯罪者の肩書きを持った老後だけ。現状に何の不満があるって言うの?」
彼女の目はみるみると赤くなり睨んだ表情のまま、涙を流した。そのまま泣き崩れると静かに呻き声をあげた。
私は最後まで飲み干して空になってしまったカップにポットから紅茶を注いだ。カップの中には私がもう一人。紅茶色の私と目が合う。
フフッ、少しおかしくなってしまう。
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