ドッペルゲンガー

2/6
前へ
/6ページ
次へ
 出会ったその日、私は彼女を私の家に呼び入れた。長いことお互いのことを話し合った。過去から今までの経緯から現状の生活なんかの話もした。気がつくと時計が12時を回るくらいになっていた。明日もそれぞれの生活があるのでその日は解散にして、落ち着いてからまた会うことにした。  今日はその予定の日。朝から落ち着かない気分で部屋を掃除していた。  ピンポンッ  家のチャイムが鳴る。私はやっていた作業も放っておいて、玄関まで迎えに行った。鍵を開け、扉を開く。そこには私が期待した人の姿があった。  「いらっしゃい、私。」  私は高揚を抑えきれなかった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加