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「食事を終えたならばもう少しまわろうか」
そう発言した私の耳に飛び込んできたのは銃声。五人で囲んでいた鍋に穴が空いた。
まわりを見るとそこには人。私ら地球人と対して見た目が変わらぬ人。
私らはその場に立ち上がり手をあげる。
「他の調査隊の方でしょうか?」
「違うな。俺らはこの星の住人だよ」
囲んできた人の一人が卑しい笑みを浮かべて吐き捨てた。
「俺らの資源になってもらうからな」
なぜ調査隊という言葉を不思議に思わず、なぜ私らが他の星の人であるのかも不思議に思わないか疑問だった。
だが、そんな悠長な事を考える暇がないことを次の瞬間に自覚した。
ぱんっ!と乾いた銃声が轟く。隊員の一人のこめかみに銃が当てられ、一切の躊躇なくその引き金は引かれた。
つい今まで食を共にしていた部下の亡骸。この星の人はそれを引きずり出す。
私達も銃を突きつけられたまま歩かせられ、人が住む集落とやって来た。檻へと入れられる私達も見て集落の人たちは喜びの声をあげていた。
雨風を凌げない檻に入り、私達が最初に目にした光景は、先ほど絶命した隊員が広場で解体され、調理をする様子だった。
私達は死ぬ。確実に自覚した。
もう何も残せるものはない。そう悲観する私にさらに悲劇は起きた。
その夜。暗闇の中で私は違和感を覚えて目を覚ます。
隊員たちが私の衣服を剥ぎ取り、私の肌を撫でて楽しんでいた。
「何をする!!」
私は咄嗟に声をあげて、飛び退くがその私の頬に平手打ちが飛んだ。
「どうせ死ぬんだ!最後に楽しんだっていいだろう?」
調査隊の中で女性は私一人。力で敵うはずもなく、私の乳房を弄ぶ手も体内に挿入される異物もなすがままにされて、心の底から死にたいと思える朝が来た。
もういい……。殺されても食べられてもいい。ただこいつらを殺したい。この世全てを壊したい。
精液にまみれた私を見下すように檻の扉が開き、隊員の一人がまた広場で解体をされていく。
その夜。また、私は部下たちの慰みものとして散々に犯された。
死んでしまえ。腹の底から願った。私を弄ぶ部下が解体され食われていく姿をこれほど喜ばしいと思ったことはない。
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