プロローグ

1/1
前へ
/7ページ
次へ

プロローグ

 僕は目の前にいる彼女を、ぎゅっと抱きしめる。もう離さないように、離れないように。  腕の中では小さく震えながら嗚咽を洩らしている彼女がいる。彼女は僕の背中へ腕を回そうとして、止めたように見えた。 僕は泣いている彼女にこう告げたのだった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加