婚約会見

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「そうですね……彼がアイドルとして才能が際立っていただけで、俳優として成功するほどの演技力はないですし。そのうち飽きられてしまうでしょう」 私は、自分でも冷たいと思うほど抑揚のない声で答えた。 2年前、彼との出会いから結婚まで、全て社長の台本通りだった。 まだ売れない女優だった私の演技に目を付けて、こんな大事な企みの主役に抜擢してくれた社長には少なからず感謝している。 企みとはつまり、今画面の向こうにいる私の婚約者ーー1人の売れっ子アイドルの地位を、スキャンダル、そして結婚によって陥落させることだ。
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