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帰省
クラス会の前日、優花は仕事を終えてから実家へ帰った。
家では両親が暖かく迎えてくれる。
そう、いつも両親は優しい。
だけど何か隠してる気がする。
何とははっきり言えないけど、以前とは確実に違う。
優しい両親と明るい食卓での息苦しい夕食を終えると、優花は早々に自分の部屋に引き上げた。
部屋に入ると突き当りにある窓へ行ってカーテンを少し開けて外を見る。
優花のずっと昔からの習慣なのだ。
カーテンを開けても見えるのは隣の家だけ。
それなのになぜいつもそうしてしまうのかは自分でもよくわからない。
少し外を眺めてからカーテンをしめると、ベッドに転がってスマホを見始めた。
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