婚約破棄すると最高に幸せね!!

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1.婚約破棄って気持ちいいわね 私は倉木家のご令嬢で私には専属の執事がいるのですが、 その執事とは長年お世話になっていて恋人という関係です。 執事とは恋人関係ではありますけれど、将来は婚約のお約束を していたんですが、私が執事との婚約を白紙にしたくて 婚約破棄したいという考えがございます。 婚約破棄したいという事は未だに執事には伝えておりません。 婚約破棄したいというのを伝えると何かトラブルに発展しそうで なかなか言いづらい部分があります。 しかし、そんな事を言っている場合じゃないので私は執事を私の 自室に呼ぶ事にします。 しばらくするとドアがノックされて執事がお部屋の中へ入ってくると 「お嬢様、何か御用でしょうか」 「御用があるのでお呼びしたのです」 私のお名前は倉木沙織(クラキサオリ)で年齢21歳、倉木家のご令嬢です。 執事のお名前が三浦和人(ミウラカズト)で年齢21歳です。 「お嬢様、どんな御用でしょうか、お話をして下さい」 「そうね、婚約の約束の事は覚えているのかしらね」 「はい、それはもちろん覚えています」 「婚約の約束なんですが、婚約破棄させて頂きます、宜しいですね」 「こ、婚約破棄!?」 「なぜそこまで驚くのですか」 「あれだけ長年お世話をしていて恋人にもなってしかも婚約の約束を していたのに婚約破棄されるとは信じられません」 「それはそうでしょうね」 「なぜ婚約破棄をされたいのでしょうか」 和人ったら、本当に何も知らないとでも言うのかしらね。 貴方のせいで婚約破棄するというのにまだ気づいてないなんて本当に 呆れてものが言えませんわ。 「和人のせいよ」 「俺のせいでございましょうか」 「はい、和人のせいです」 「俺が一体何をしたのでしょうか」 「それはね、和人が私にエッチな事ばかりを要求してくるからでしょ」 「そ、それは…………お嬢様が可愛いからです」 「可愛いからといってエッチな事ばかりをしていい事にはありません」 「そ、それはそうですが、男性というのはそういう生き物です」 「はぁっ、とにかく婚約破棄させて頂きます」 「それは困ります」 「どうして和人が困るのよ、教えなさいよ」 「俺にはここしか居場所がないし、それにお嬢様と婚約をしたいのです」 「そんな事を言ってどうせまたエッチな事ばかりを要求してくるのでしょう」 「ちっ、あ~あ、せっかくよ、お世話をしてあげてたのにこれかよ」 とうとう和人は本性を出したわね。 私はこれを待っていたのだと考えると本当に心底嬉しいと感じるのと 思いっきり婚約破棄出来ると思うと、嬉しくてしょうがありません。 「やっと本性が出たわね、和人」 「これが俺の本性だよ、お嬢様」 「では、改めて言います、和人、婚約破棄させて頂くわね!!」 「婚約破棄したければ、勝手にすればいいじゃねぇか」 「そうさせてもらいます」 「まぁ、俺もお嬢様とは最近、相性が悪いし、どうなってもいいかなって 考えていた所だしな」 「へぇ、本人を目の前にしてよくもそんな事が言えるわね」 「お嬢様こそ、婚約破棄なんて軽々しく出来るな」 「私は和人とは釣り合わないと思うから、婚約破棄するだけよ」 「だったらよ、最初から恋人になって婚約の約束なんて するんじゃねぇよ」 「私もそれに関しては後悔しています」 「けっ、これでおしまいだな」 「そうね」 私と和人は私自身が婚約破棄した事によって和人との関係もおしまいとなり、 和人は倉木家から荷物をまとめて出て行きました。 私も婚約破棄出来て本当に幸せですね。 「婚約破棄って最高で幸せね!」 婚約破棄した私はせいせいするというか清々しいというかスッキリとしています。 そんな私はこれからの事を考えると、恋愛に関しては当面しなくていいと思っております。 ただし、新しい執事をどうにかしないといけないので困っている所ではあります。 この機に執事をやめてメイドにするというのもいいかもしれないって思っていると、 頭の中でじっくりと考える事にします。 結局、執事をやめてメイドにしようかと考えます。 その後、私はメイドを雇用するとそのメイドと仲良くしてて とても素敵な日々を送っているのです。 そのメイドとは私から告白をして正式な恋人となります。 恋人なると週末はメイドとデートしているわけですが、そのメイドが可愛くて しょうがないのと愛しくて抱きしめてばかりいます。 抱きしめるとメイドは恥ずかしい顔をしますが、それが堪らなく可愛い顔で 私は蕩けてしまうのでした。 それからというものは私とメイドは日々、幸せな日常を送っていて とても楽しくて笑って過ごせています。 こんな幸せを手に入れる事が出来るなんて本当に運がいいです。 これもメイドのおかげだと思うと、私は感謝しないといけませんね。 本当に私は幸せ者です。 メイドの事は大切にして幸せにしていこうと思います。 もちろん私自身もいつまでも幸せであり続けたいです。
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