第11章:君には大きな翼があるから

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「あ!アルティメスの天体は月です。…地球に近い大きな石の光。大石光は月と判断されアルテメスだったのかも。」    柏木ちゃんは急に明るくなる。 「双子のアポロン…天体は太陽。アポロンは医療の神様…だから凛ちゃんに手術用メスを頼んだのかもしれない。やっぱり、みんなで話すのは大切だな!」 「凛ちゃんも光の双子の兄アポロンについて知ってたんじゃないかしら?」と柏木ちゃんは首を傾げる。 「そうだな。今回集まったメンバーは色々抱えてる。町田の中学校で生徒からの情報を聞こう。」  徳永さんは、大きく賛同し、どう手配するか考えている。  佐藤さんはパソコンを取り出して、発言する。 「実は…彼らが通っていた中学校の掲示板を探っているんです。」  掲示板…ネットで噂話をするやつだな。 「…さすがS‘NSですね。なにか見つかりそうですか?」 「円光というワードがたくさん出てきますね。どうやら援助交際のことのようです。守屋杏奈が売春行為をしていたのを、一部の生徒は知っていたかも。」  佐藤さんは、パソコンをスクロールしながら話す。 「なるほど。その情報を元に…聞き込みをしたいですね。」 「後は…証拠品の鑑識がいつ終わるかだな。松村くん何か聞いてる?」 「中島さんから、明日ならまとめて報告可能…と伺っています。大石光から預かった手紙も含めてです。」  手紙か…。大石剣を装って書いてたやつがわかるかも…!
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