第11章:君には大きな翼があるから

5/20
416人が本棚に入れています
本棚に追加
/286ページ
「松村くん、明日は鑑識にしっかり時間をとってもらおう。午前中に報告お願いできるかな?」 「はい。至急調整します。」と松村くんは、張り切る。 「佐藤さん、町田中学校の裏サイトを調べておいて下さい。早ければ…明日の午後、クイックに聞き込みしましょう。山下くん、引き続き監視カメラの映像を追ってくれるか?早乙女海人の関係者が写っているかもしれない…。」  佐藤さんと山下くんは、すぐ準備を始める。 「徳永さん、組織犯罪課との調整お願いします。アジト放火について、被害者などを確認してください。あと町田警察に、中学校の聞き込みの許可をお願いします。」 「はい。アジトの放火の件は、今日の午後にお知らせします。」  徳永さんは、昨夜一緒に飲んだせいか…連携が良くなった気がする。 「柏木ちゃん、27日か28日の実況見分に向けて、準備しよう。S’NSでブラフ情報を流し、野次馬を巻く必要がある。それと…今から大石光の聞き込み前に打ち合わせしようか?イマイチ動機まで聞けてないし、最近、大石光はちょっと気が立っている。」 「わかりました。この後、打ち合わせの会議室を抑えています。」  柏木ちゃんは静かに答える。  会議室で2人か…。デートに誘えるかもしれない…と反応してしまう。
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!