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二人は同棲しており、昨日はクリスマス・イヴだということで自宅で二人きりでいつもより豪華なディナーを楽しんだり、ケーキを食べたり、クリスマスプレゼントを交換したりして、幸せなクリスマス・イヴの夜を過ごしていた。
だが、本日の早朝。昨夜同じベッドで遼の隣で眠っていた司の姿がなかったのだ。
愛おしい恋人がいなくなったことで動揺した遼の視界にベッドのそばにある丸い木製のテーブルの上に置かれた置手紙が入ってきた。
彼はそれを手に取る。そこにはこう書かれていた。
”遼へ
ごめんなさい。もうあなたと一緒にいることはできません。
さようなら。元気でね。
司”
それを読んだ遼は身支度を整え、司を探しに行くことにした。このままでは納得いかなかった。昨日あんなに幸せなクリスマス・イヴを過ごしたというのに何故このタイミングで別れ話になるかがわからなかったからだ。
司を探すのに警察や知人に協力してもらうことも考えたが、やはり遼は自分の恋人はできれば自分で見つけ出したいと思ったので、ひとりで司を探すことにした。警察や知人の協力を求めるのは最終手段だと考えたのだ。
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