バーバリアン(2022年 アメリカ)

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そして過去のあの家。当時の家の持ち主フランクは女性を誘拐監禁し、自分の子を生ませるという空恐ろしいことを考えてます。配管工の仕事で入った女性の家で、バスルームの窓の鍵をわざと開けて帰りました。描かれたのはそこまでだったわけですが、ふたたび現在パートへ戻った地下道の奥、ごちゃついた部屋に寝たきりの老人がいて、こいつがフランク。マザーを騙して逃げてきたAJがフランクの部屋にたどり着き、彼のコレクションしたエグいビデオを見て、マザーとの繋がりを推察。フランクは覚悟していたのか、拳銃自殺しちまいます。つまり、マザーは彼が例の計画で女性に生ませた子なのではないかと。ただ、フランクの歳からして、最初の子ではない感じもします。いろんな女性を監禁してたのが伺えるビデオコレクションだった気がする。ん〜、クソですね。特に言葉では説明してないので、あくまで推察なんですけど。 その後、AJが誤ってテスを撃っちゃったりとなんだかんだあるんですが、二人でなんとか脱出するとアンドレが給水塔へ案内してくれます。「15年住んでて、ここには来なかったから大丈夫だろう」って言ったそばから、アンドレ、マザーにやられてしまいます。いいヤツだったのに。 給水塔の上へ逃げた二人。追いつめられたAJはーー 普通の男性(異常者ですが)と普通の女性の間に生まれた子とは思えないほど、マザーがモンスターじみてて、怪力だし、なかなか死なないしで、どうなるんだと思ったら、こうなったか〜というラストです。ちなみにAJもなかなかのクソ男で、そもそもが女優さんにレイプして訴えられて逆ギレしてるようなヤツですから。そんな男に白馬の王子様的役割は望べくもなく……テスが頑張りますね。 一方のキースもあっけなくやられてしまうわけですが、序盤のテスが彼に抱く緊張感もまたサスペンスを盛り上げていて、監禁部屋を見つけた時に見てる方は「ほらな、やっぱキース、ヤバいやつだった!」からの、突然のマザー登場に非常に驚くと思います。なんというか、してやられたというか、監督のニヤつく顔(知らんけど)が目に見えるような。 構成って大事ですね。B級ホラーだけど、そこは強く影響を受けました。
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