【課外授業】愛は恐怖を超える⁈

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『アナと世界の終わり』(2017 アメリカ) 謎の病原菌によって人々がゾンビと化した田舎町で、女子高生アナが友人たちとともに学校に避難している父親に会いに行く。ホラーコメディですね。どこに恋愛要素が?というのは、アナにずっと片想いしてる幼なじみのジョンがいます。そこにアナの初体験相手ニックも絡み(こいつがイヤなやつなんだけどイケメンなのよ)、微妙な三角関係が面白い。ゾンビものというと誰が生き残るのかが重要になってきますが、これはね〜……まあ見てのお楽しみで。あ、こちらコメディとはいえ、しっかりグロいので苦手な方は注意してください。 『ドラキュラ』(1992 アメリカ) フランシス・フォード・コッポラ監督の文芸ホラー。と思って見始めると意外に官能的で驚くと思います。B・ストーカーの原作に忠実に作っていると言いつつ、こちらドラキュラ伯爵と彼の妻エリザベスの生まれ変わりとおぼしきミナとの恋愛を軸に描く大胆な改変。いや、変えてはいないのか。基本のストーリーの流れは一緒なんだけど、ドラキュラがミナを欲する理由にかえって説得力を与えてるかも。真面目な婚約者ハーカー(キアヌが若い)よりもミステリアスで強引な伯爵に惹かれていってしまい悩むのもホラーとはべつに恋愛あるあるかもしれません。 『ザ・フライ』(1986 アメリカ) 物質を転送する装置を開発した天才科学者が実験時に入り込んでいた一匹の蠅と遺伝子が融合してしまい、だんだん異形の者と化していくホラー。これは本当にグチャグチャドロドロの変貌を遂げていくため気持ち悪さが前面に出ちゃってますが、婚約者の女性との愛の帰結が非常にせつな悲しいと個人的に思っていて、最後の対峙場面なんか初見時には泣いてしまいましたよ。それがまた高校の視聴覚室で見ていたために担任教師(よくみんなに映画見せてくれる先生だった)に「そんなに(泣くほど)怖かったのか⁈」と驚かれたのも良い思い出(笑)。 『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021 アメリカ) エド&ロレインのウォーレン夫妻が実際に遭遇した数々の心霊事件を元に(あくまで元ね!)作られた死霊館シリーズの四作め。こちらアナベル人形シリーズとか派生作品が多すぎて(しかも時系列と制作順が必ずしも合ってるわけじゃない)、いろいろ見ている私も混乱してます(笑)。
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