朝な夕な

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朝な夕な

人の気もない丑三つ時に ひめやかに咲く花がある 誰の目にも届かぬ代わりに 鼻腔をくすぐる 甘い香 白い(おもて) 見つめる先は 真珠ひと粒 月の(かんばせ) 1d0d301e-8861-4ff4-8a16-603447f382c6 朝焼けをまだ 地底に退けて しめやかに咲く花がある 蝶も鳥も呼ばぬ 代わりに星の蜜で べべ染めて 赤い(かんばせ) 伏せた向こうに 黄金(こが)が未明の地平を(なら)1b017a11-3ef0-4880-b1d6-4aaac691b7a0 朝な夕な 誰の目にも止まらぬ花の 咲き様 幕引き 黎明期 aefa412e-35da-487e-8292-5c4da94d5d91
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