朝な夕な
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朝な夕な
人の気もない丑三つ時に ひめやかに咲く花がある 誰の目にも届かぬ代わりに 鼻腔をくすぐる 甘い香 白い
面
(
おもて
)
見つめる先は 真珠ひと粒 月の
顔
(
かんばせ
)
朝焼けをまだ 地底に退けて しめやかに咲く花がある 蝶も鳥も呼ばぬ 代わりに星の蜜で べべ染めて 赤い
顔
(
かんばせ
)
伏せた向こうに
黄金
(
こが
)
が未明の地平を
均
(
なら
)
す
朝な夕な 誰の目にも止まらぬ花の 咲き様 幕引き 黎明期
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