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喫茶店を出るとクリスマスの
イルミネーションがきれいだから
少し歩こうということになった。
歩きながらナナさんに聞いた。
子供の頃のクリスマスの思い出。
「クリスマスツリーを出してね、
みんなで飾るの。
きらきらした飾りが大好きでね、
電飾を飾って最後にわたを乗せて・・・
クリスマスが待ち遠しくて
クリスマスツリーを飾るのが
大好きだったな。」
「そうだ!この近くに
大きなクリスマスツリーがあるんだけど
ナナ見たことある?」
「え?知らない。
ツリーなんてあったっけ?」
「じゃあ見に行こうよ!」
僕はナナさんの手を握って少し走った。
自然にナナさんの手をつないでいた。
あの大きなツリーをナナさんに
見せてあげたいと思った。
「わぁー!
すごく大きなクリスマスツリー!!」
電飾も飾りもたくさんついていて
見上げるほど大きなクリスマスツリー
だった。
他にもサンタやトナカイがいて
光の輝きに吸い込まれそうなほど
きれいだった。
「よかった。ナナと一緒に見られて。」
僕が言うとナナさんは笑顔で答えた。
「ほんとに素敵なクリスマスツリーだね。」
うれしそうに何度もツリーを見上げていた。
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