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5時になるとメロディーが流れる からくり時計の時計台の下で待ち合わせした。 クリスマスのメロディーが流れて その音に気づいて振り返った。 僕の方が早く着きすぎてしまったから 君と一緒にみる事が出来ないことを 少し残念に思った。 すぐにスマホを取り出して 少しだけ動画を撮った。 後で見せようと思った。 きっと喜んでくれるかもとか 私も見たかったと少し残念がるかなとか そんなことを思いながら動画を撮った。 オルゴールの音が 駅の周辺に響き渡り 足を止めて立ち止まりみている人たちもいた。 クリスマスツリーが飾られて 街も華やいだ感じがする。 僕達は夏から付き合い始めた。 だから初めて一緒に過ごすクリスマスだった。 君と出会ってから僕は君のことばかり 気になって仕方なかった。 自分に自信がないのはいつもそうだけど、 君のことになると僕は勇気が出るみたいだ。 守りたいなんていったら大げさだけど 笑われてしまいそうだけど それでも君を守りたいって思ったんだ。 一緒にいて 君の笑顔が絶え間なく続いてくれるなら 僕に出来ることは なんでもしてあげたいって思った。 君のために出来ることは ほんとに小さなことだけど この関係が続くようにと 僕はいつも思ってる。 大切なことは言葉にして ちゃんと相手に伝えたいと思うんだ。 ふと時計を見ると 君との待ち合わせまでには まだまだ時間がありそうだった。 早く君の顔が見たい。 早く会いたい。 なんで人を好きになると こんなに会いたくなるんだろう? 一緒にいるだけで こんなに幸せな気持ちになれるなんて 初めて知った。 君が来るまでもう少し 僕はこのツリーの前で待っている。 大好きな曲を聞きながら 早く会いたいなって思いながら 君をここで待っていた。
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