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一会
言葉は理解していないのだろうが、恭子たちの楽しそうな雰囲気を感じたのか
ブルースもやさしげに微笑んでいる。
恭子が自然と自分で演出した和やかな、雰囲気のままに言った。
「ここで、ずっと立って話してるのも何なんで、もう今から染谷家にいきますのでよろしくお願いします。」
笑顔のブルースは、恭子に視線を向けられ、問いかけるようにみつめ返した。
それの様子をみて恭子は
「あっそうだ。お母さん。なんて、言うんだったけ?あの、うちに行くって?」
ツエ子は、控えめな笑みを保ちながら答えた。
「私が分かるわけないでしょ。」
「えー。じゃあ・・なに? ゴーホーム? ハウスじゃないよね?」
「ハウスだったら、ビニールハウスみたいだがね。」
「じゃあ やっぱりゴーホーム? ええーっと・・ゴーえぇっホーム。 ゴー・ホーム。」
という、恭子とツエ子のやり取りにブルースが耳をそばだてた。
「ゴーホーム? レリワイェァ ゴーホーム」
といってブルースは 染谷家に今から向かうことを理解した。
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