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「やっとお会いできましたわっ、かぐや様~~っ!!」
「へ?きゃ……っ」
「お前、何すんだっ。かぐやから離れろ~~!!」
八百屋の店先に立った瞬間、かぐやは店員に勢いよく抱きつかれた。
ーーな、何なのよ、この子は急に……。
意外に力強く彼女の腕から逃れられない。真の助けでようやく出られた。
「ありがと、まこ……助かったわ」
「気にすんな。すぐに動けなくて悪かった」
真に頭を撫でられ、かぐやは落ち着き店員に向き直る。
店員は髪を頭の上の方で大きな団子にまとめており、その顔は赤くなっていた。
「そんな……かぐや様が男色だなんて…………」
「まこ……どうして八百屋に来てるのに私は断食してるように見えるんだろう?」
「かぐや、それ絶対意味違うから」
でも、どうして自分の名前を知っているのだろう。かぐやは不思議に思い彼女に尋ねた。
「あなた、お名前は?」
「申し遅れました!私以前助けていただいた、なつくと言いますわ」
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