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かぐや、新しく……
「かぐや姉様っ!稽古お疲れ様です、差し入れですわっ」
「ありがとう、なつく」
それから、どうやって嗅ぎ付けたのか。なつくはかぐやの通う真の家に度々訪れるようになった。
「また来たんですか。店番はよろしいので?」
「ちゃんと休憩時に着てますわ。ご心配なく」
ーーまことなつくは仲悪いのね……。
真となつくの二人を取り巻く空気は険悪だ。ちなみに道場内のため、真は敬語で話している。
「かぐや、俺と立ち合いやりますか?」
「はい、是非っ」
「ずるいですわよ、あなたっ」
「何がですか?」
真となつくの二人が火花を散らす中、かぐやはのんきに竹刀と手ぬぐいの準備をしていた。
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