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「おお、真にかぐやか。今から打ち合いでもするのか?」
「あっ、師匠っ!こんにちは」
「…………」
真が何か言いかけた時、ちょうどそこに真の父と出くわした。
「真?どうかしましたか?」
かぐやがそういうのも仕方ない。かぐやの肩から手を離し、真は近くの柱に手をついていたから。
「俺って、ことごとく神様に嫌われてるんですかね……」
「何のですか?」
「真……すまん…………」
「真、早く行きましょうっ」
かぐやは何を落ち込んでるかは分からないが、真に自分の元気が移るように手を繋ぐ。
「まったく……かぐやには敵いませんね」
その時に真が見せた笑みを見て、かぐやの心臓が大きく鳴った。
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