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「た、隊長というのはですね…………俺を敬って二人はそう呼ぶんですよ」
「へえーーじゃあ、私も……」
「駄目です」
呼んで良いか聞こうとしたら、真に遮られる。意味が分からず、かぐやは聞く。
「何で?」
「俺を男として見て欲しいから」
「…………まこって男じゃないの?!」
「俺は男だっ!!」
ーーあ、敬語取れてる。道場内なのに珍しい……。
「隊長、前途多難ですね……」
「でもでも俺ら応援してるんでっ」
そう言って孝助と角次郎は、そそくさと道場を出た。
「あいつら……覚えてろよ…………」
「真……怒ってます?」
「いいえ。でも……どうしたら伝わるんですかね……」
真はかぐやにぐっと近寄り、かぐやの頬に手を添える。
「あなたに」
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