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「じいさま、ばあさま。欲しいのは紙に書いてる他にない?」
「ああ、大丈夫だよ」
「かぐや、すまないね……私も足腰弱くなってきて…………」
かぐやは平日は道場、休日は家の買い出しや掃除を進んでやっている。それに関してばあさまは賛成、じいさまは反対の構えだ。
ーー女の子らしく慎ましやかに、って私らしくないし。
「気にしないで、じいさま。じゃあ、行ってきまーーす!」
二人に大きく手を振り風呂敷を何枚か持っていく。太陽が顔を出す中、外へ出た。
この買い出しが、かぐやの周囲を大きく変えることになるとは。想像もしていなかった。
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