かぐや、変わらず

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かぐやは下町まで降りる。じいさまたちの住む家は山の中のため買い物するにも一苦労だ。ちなみに、ここでもかぐやの美貌は有名で。町人たちの視線をかっさらう。 その視線は道場で感じるものより、比較的優しいからか……かぐやは全く気づいていない。 「味噌良し、野菜良し、あとは……豆腐ね」 風呂敷に買った物を包み、かぐやは豆腐屋に向かう。 「まいどありっ、また来てな~~」 「おじちゃん、ありがと。また来るわ」 気前の良い店主はがんもどきも一袋入れてくれた。おかずが一品増えるのに足取りを軽くしていると、何やらかぐやの行く方向に人だかりができていた。 ーー何だろう、もめ事……? かぐやは興味の向くまま、そちらに足を踏み込んだ。
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