Morganite

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わたしの言葉に従って顔を上げた男の子は顔を少し赤らめて桜貝をもっとぎゅっと握りしめてその大きく開かれた瞳に少しの涙を溜めてそのせいで余計に海と満月と目を合わせた私の瑠璃色の瞳が綺麗に映っていたわ。それはとてもとても綺麗な瞳だった。

こういう時、人間はなんて言うんだっけ。記憶を廻らせて思いついた言葉だったわ。我ながらいい言葉選びね。

「おかえり。美しき日へ。」

ようこそ、わたしのたからばこへ。