★13話/能ある鷹は爪を隠す?(2)

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「リョーイチ! あんた、絶対手加減しなさいよ!!」 「うっせぇな」  コヅキが代表して言ってみるが、聞く耳を持たないまま。ミッドを狙って正解なパンチを打ち込む雄に向かって、リョーイチが反撃を開始する。 「いい加減、身体が(あった)まっただろ?」 「お陰様で」  しかも赤いミッドをつけたままなので、比較的にリョーイチのパンチが見え易いことから。(フレム)は余裕でリョーイチの攻撃を避けて、間合いを一定に保っていた。 「あれならリョーイチ君に殴られても、余り痛くなさそうだね」 「ミッドとるなよー」  ムグルの感想に、イヌカイが(それだ!)と思ってリョーイチに指示。けど指示を受けたほんの1秒でミッドを放り投げたリョーイチは、拳を固めて本格的に殴りにかかる。 daca8cc9-5e65-48de-a9a9-f34d27712bdd  
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