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「リョーイチ! あんた、絶対手加減しなさいよ!!」
「うっせぇな」
コヅキが代表して言ってみるが、聞く耳を持たないまま。ミッドを狙って正解なパンチを打ち込む雄に向かって、リョーイチが反撃を開始する。
「いい加減、身体が温まっただろ?」
「お陰様で」
しかも赤いミッドをつけたままなので、比較的にリョーイチのパンチが見え易いことから。雄は余裕でリョーイチの攻撃を避けて、間合いを一定に保っていた。
「あれならリョーイチ君に殴られても、余り痛くなさそうだね」
「ミッドとるなよー」
ムグルの感想に、イヌカイが(それだ!)と思ってリョーイチに指示。けど指示を受けたほんの1秒でミッドを放り投げたリョーイチは、拳を固めて本格的に殴りにかかる。
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