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しかし、いざニーナと夜に二人きりになってみると……
横に佇むニーナの大いなる包容力に身を任せたい衝動に狩られてしまったのだ。
……ああ、あの大きなスライムに体をうずめてみたい……きっとひんやりしていて気持ちがいいだろうな……
横にいるのがただのスライムなら、迷わずそうしたと思うのだが、中身がニーナだと、二の足を踏んでしまう自分がいた。
ニーナは静かにしている。もう眠っているようだ。俺はそっと自分のスペースを抜け出す。
「なあ、ダンテ」
「なんだ」
俺はダンテに思い切って尋ねた。
「『初恋の女の子の体が溶け込んだスライム』に全裸で飛び込んだ場合、セックスしたことになると思う!?」
「なると思う」
「そんな! じゃあ海に入ったやつは海とセックスしていることになるの!?」
「なると思う」
「砂風呂に入ったやつは砂とセックスしていることになるの!?」
「なると思う」
「そんな無茶苦茶な!」
「最後二つは冗談だよ。だけど、最初のはそうじゃね? お前に下心があるんだろう?」
「し、下心……?」
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