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第2話 初恋
大量発生したというスライムはすべて手懐けた。俺にかかれば造作もないことだ。俺がスライム達をすべて連れて帰ることにしたため、これでスライム大量発生案件は無事解決。
大量のスライムを引き連れ、普段寝泊まりしている宿舎に戻る。宿舎は俺と同じ魔物使いがたくさん住んでいるため、中は魔物使いの所持している魔物がたくさんいる。街より少し離れたところにある、石造りの建物だ。
門番の狼系のモンスターが吠えかかって来たのをなだめ、宿舎に入る。廊下にはモンスターの唸り声が響いているが、いつものことだ。ただ今日ついてきたスライム達が怯えているので、なだめつつ自分の部屋の扉を開けた。
「あれ、ルーカス、戻ったのか、早かったな」
同室の魔物使いの男がすぐに話しかけてきた。名はダンテといい、髪が長くて整った容姿をしている。ダンテは、人型モンスターが好きらしく、いつも何体かはべらせている。今も、ダンテの傍らには女――いやサキュバスが二体寄り添っていた。ダンテは服を着ていたが、サキュバス達は首輪を付けていたが裸だ。俺は人型モンスターには興味ないけれど、さすがに目のやり場に困る。サキュバスは、見た目は人間の女とそう変わらない。
「仕事が予定より早く終わったから。邪魔してごめんね」
俺はそう言って自分が過ごしているスペースに移動しようとした。
「前から思ってたんだけどさ、ルーカスは人間の女に興味ないの?」
ダンテが急に聞いてきた。
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