少年の目には

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あるところに哀れな少年がいた。 父と母を事故で無くし 一人スラム街をさまよっていた。 そこは死体の悪臭とどこからか聞こえる叫び声が いつも聞こえる場所だった そこに住む住人たちは表に出れば 石を投げられ蔑まれる そういう存在になってしまった少年の目は 死んでいた ある時、彼は盗みを働こうとした それはしょうがないことだった 彼を捕まえた旅人は それを見越し 少年に少しばかりの金を与え 解放した 少年はこのまま刑務所に行ってもよかった 盗みを働いた それは スラム街に住んでようが 哀れな少年だろうが 罪は罪 だから、解放してくれた旅人に対して 少年は久しぶりに優しさを感じた 少年は旅人の後を追い 頭を下げて頼んだ どうか僕を連れて行ってください
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