episode259 復讐の計画①

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そのままソファーに腰掛けると 僕の身体は九条さんの腕にすっぽりと包まれる形になった。 「九条さん……」 「いいんだよ。何も言わなくても」 その手は柔らかく 壊れものに触れるように僕の髪を撫でる。 「僕が先に謝らないといけない」 「え……?」 「毎晩花を食らってたって——?君の異常に気づけなくてごめん」 「そんな」 「正直舞い上がってたんだ。たとえ嘘だとしても、君が僕だけを愛してい ると言ってくれる夢みたいな瞬間に」 だからこの人は――。 「あなたが謝ることじゃないでしょ」 「かもしれない。だけど——僕らの仲が完璧なふりをしていたのは僕も一緒だから」 人が好過ぎる。 天使みたいな顔して——その上。 「ン……ンンッ……!!」 キスが上手い――なんて言ってる場合じゃないって!
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