episode259 復讐の計画①

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「いいか。あの2人は君しかダメなんだ。どこかで発散すること――僕はできる。君もできるよ。でもあの2人の身体は?君が与えてやらないと爆発寸前にまで溜まるのさ」 「ああ……」 思わず甘美なため息が洩れた。 想像しただけでダメだ。 「僕って優しいんだね。2人がそんなになってたら……何もかもしてあげたくなっちゃう」 椎名さんは受話器の向こう鼻で笑って言った。 「オスはね、それでメスの言うことを聞くんだよ。求めているものに焦らされるほど妄信的になる。あーあ、一途な雄ほど怖いものってないね」 「なるほど」 僕はうんうんと頷いてクエッションマークの上にそれぞれ〇をつけた。 「ありがとう。僕の身体を3つの問題解決の武器に使います。そうしておいて――もうひとつの問題解決を手伝わせる。完璧だ」 次に冴木と征司と九条さんの名前から貴恵に向けて ギザギザの稲光マークを書き込む。 「君自身が溜まってどうしようもなくなったらその時は、僕んとこおいで。お相手しよう」 この人も懲りない。 僕らは笑って電話を切った。 それじゃさっそく 問題解決に向けて最初の行動を起こすとしようか——。
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