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槻田は何処に行ってしまったのだろう。
七月は三橋たちと当てもなく歩き出しながら、あの昇降口の方を振り返る。
佐竹という教師は、自分たちに槻田の後を追わせたくないようだった。
「何処へ行く?」
と三村が訊いてきた。
「やっぱ、生物準備室か?」
と三橋が言った。
「なんで?」
「骨が踊ってるかもしれないだろ」
「はあ、まあ、そうだね。
行ってみてもいいよ。
特に行くところもないしね。
あ、でも、ちょっと図書室に寄ってもいいかな」
と三村が言う。
「図書室?」
「ちょっと調べたいことがあるんだ。
本はちゃんと普通にあるよね」
「またなんか呼び出すつもりじゃないでしょうね」
ふと不安になり、七月が口を挟むと、
「これ以上呼び出しちゃ定員オーバーだよ」
と三村はよくわからない返事をしてくる。
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