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「えーと?
かつて殺人を繰り返してるところが見えてたんですか?
殺人を繰り返してたのは、おねえちゃん?
生身で?」
「そりゃあ、さすがに捕まるでしょう」
と校長は、あくまでも冷静に告げる。
「じゃあ、今もみんなに見えている、あの霊現象のことですか?
ってことは、校長は、以前は見えてたんですね? 霊」
「そうなんですよ。
でも、或るときを境に見えなくなりましてね」
「或るとき?」
「私がとある殺人事件に関与したときからですよ。
本当は、理事長の横領事件なんかじゃなくて、そっちを調べに来てたんでしょう?
槻田くん」
その呼びかけに、仕方なく、校舎の陰に隠れていた槻田が顔を出す。
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