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服装なんかなんでもいい。
少しだけ……
少しだけ、校内を覗きに行こう。
顔を見るだけ。
玲央菜の様子を確かめよう。
そこの学校へ行く用事ができた。
あたしは学校へ歩き進める。
中学一年の頃、この道を通って通学したことを思い出す。
たった数回だけだから特にこれといった思い出とかはないけれど、懐かしさを覚える。
つまらなかったな、学校。
勿論、友達なんかいない。
作る前に不登校になったから。
最も、作る気なんてさらさらなかったけれど。
今さら登校したら、周りからなんて言われるんだろう。
この服装や髪を見て、どう思うんだろう。
『近付かない方が良い』
『関わらない方が良い』
『無視した方が良い』
そんな感じで、痛い視線を浴びるんだろうな。
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