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片手をポケットに突っ込んで、バッグは肩の後ろで手を引っ掛けて持って、不良みたい。
いや──不良だよ。
学校には全然来ないし。
今日はなんで学校に来たのだろう。
あたしは何も言わずに彼女を見送った。
私も、帰ろう。
──翌日。
私が登校すると、大量の画鋲が上履きの中に敷き詰められていた。
下駄箱を開けると嫌というほど画鋲が降ってきた。
まただ。
登校した途端に始まる虐め。
私は唇を噛み締めて教室へ向かった。
悔しい。
でも、言い返せない。
上履きはそのまま下駄箱に放置し、靴下で向かう。
教室に入ると、予想通りギャルたちが私の席の近くにいた。
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