玲央菜‐れおな‐

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とっくに下校していてもいい時間帯。 帰りのホームルームが終わって、一時間以上経過していた。 「調子に乗るなよ、このクソが!」 リーダーのギャルが、近くの机を蹴り飛ばす。 激しい音に私は驚き、一歩退いてしまった。 そんな中、悠里ちゃんは眠そうな表情で伸びをする。 私は気が気でならなかった。 「てめぇ、なめやがって──」 そのリーダーの片手には、カッターナイフが握られていた。 恐怖が体を支配し、硬直する。 殺される。 虐められていた時とは違う感覚。 生命の危機を感じ取った。
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