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────あれから、何日経ったのかな。
悠里ちゃんが私を迎えに来ることはなかった。
折角作ったみたらし団子は、今でも私の部屋にあるのに。
久々に外へ出てみる。
朝だ。
学校に向かっている生徒が何人もいる。
同時に、会社に出勤するサラリーマンたちも視界に入り込んできた。
この時間は、人で溢れている。
私は、学校へ行かない。
理由ならある。
悠里ちゃんを、ここで待たなきゃならないから。
そう。
待たないと。
約束したんだから。
友達との、約束なのだから。
涙が溢れる。
制服の裾で目を擦っても、止まらないや。
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