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私が弱いから。
しっかりしていれば、悠里ちゃんが私をかばう必要もなかった。
こんなのおかしい。
悠里ちゃんは悪くない。
虐められるのなんて、私だけでいい。
悠里ちゃんのそんな姿、見たくなかった。
結局、私は助けられてばかりだったんだ。
「こんなの、正しくない」
一言呟いて、その場でふらふらと立ち上がる。
「おかしいよ! 悠里ちゃんは悪くない!」
周りの視線を感じる。
それもそのはず。
歩道の真ん中で、一人大声を出しているのだから。
そして、私は大きく息を吸い込んだ。
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