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ギャルたちの視線は、悠里ちゃんを舐め回すように上から下へと移動する。
しかし、何も言わない。
「きいてんの? おーい」
悠里ちゃんが小バカにするようにして手を振って見せる。
無視するいじめっこたちに少し頭きている様子だった。
「チッ」っと舌打ちをして、視線がこちらへ移動する。
目が合う。
この場所で一年ぶりに目が合った。
顔を見た。
あの時と、変わらない。
まさかの遭遇だった。
もしかしたらこの先の展開で、今後の展開が戻ってしまうかもしれない。
以前いた平行世界で、悠里ちゃんの意思とは反して私は助けられた。
そして、学校へ来るようになった。
今回もまた、その運命を辿っていくかもしれない。
私はこの世界で、彼女とここで出会ってはならないのだ。
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