玲央菜‐れおな‐

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次の日から、悠里ちゃんは学校に姿を見せなくなった。 また、不登校になった。 疑問が残る。 なんで学校に来ていたのだろう── 私はいつもみたいにギャルたちから嫌がらせを受ける。 何も喋ることができないから、口も開かない。 どんな事だって我慢した。 これで良かったって思っているから。 悠里ちゃんは正しい人生を歩んでいる。 私は、いつまでも忘れることはない。 ──そうやって、私だけの友達を助けたのに。 その筈なのに。 もう二度と、学校では会わないと思っていたのに。 決別してから、約一年が過ぎた頃。 私がいつも通り虐められて、トイレに連れてこられた時だった。
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