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〜子役への道〜
スカウトを受けた以来私は必死になってレッスンに励んだ発声練習や演技のレッスン
でも、人見知りだった私はいつも
「声が小さい!!」
と怒られてばかりだった
子供だろがなんだろうがこの業界は容赦しないのだ。
それでも唯一私は記憶力は誰よりも良かった
家で何度も繰り返し読み一日で半分くらいの記憶力の為のレッスン本も覚えた。
『拙者せっしゃ親方おやかたと申もうすは、お立たち合あいの内うちに御存知ごぞんじのお方かたもござりましょうが、お江戸えどを発たって二十里上方にじゅうりかみがた、相州そうしゅう小田原おだわら、一色町いっしきまちをお過すぎなされて、青物町あおものちょうを登のぼりへお出いででなさるれば、欄干橋らんかんばし虎屋とらや藤右衛門とうえもん、只今ただいまは剃髪ていはつ致いたして、円斎えんさいと名乗なのりまする。』
この様な難しい漢字は母親にルビを振ってもらっていた。
東京へも事務所に行きマネージャーに挨拶を交わし印象付ける。
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