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第四章 「猫と図書館」
市立図書館に着くと、美術教師が「おかえり」とあかりたちに声をかけた。
彼はブルーメの足にある切り傷に気付いて「大丈夫ですか?」と心配そうに言う。「国田先生、彼女はオレの姉でブルーメっていいます。あとで包帯巻いて
やってください」とゼーが紹介すると、「そうだったんだな。よろしく。どうぞこちらへ」と彼女をソファに座らせた。茶白の猫があかりに近付いてきて、彼女の足に頭をくっつけた。
「奴らはここに来てませんよね」とあかりが国田にたずねると、「ああ。
でも気を付けるんだぞ」と返された。保健教師の佐藤がブルーメの足の傷を
消毒しているのが見える。
「二宮、二階に行こう。話したいことがあるし」とゼーに言われ、あかりは
彼とともに階段を上がっていった。
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