触るよ

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私達は出会ってすぐ付き合ってしまって、それゆえ、足だけじゃなくて手も早いだのと水城くんは社内でからかわれ、私は水城くんが若いゆえに、そそのかしたとからかわれ、二人してしばらくは俯いて過ごしたのだけれど、社内は既に応援モードだった。 水城くんは見た目もスマートなプレーヤーがゆえに、モテたし、実際ファンも多かった。 そこまで詳しくなかった私は……ちょっと驚くくらいだった。 年上であるがゆえの不安が出てくる。あんなにモテるのだから、選びたい放題だし まだまだこれからだし…… 振られたら……とか、先はどうなるの……とか、情けなくも勝手に不安になる。 特にグラウンドを走る姿は、偉大過ぎて遠い存在のようだ。 本当にあんな人が私の彼氏なのか、と。 優しいし、面白いし、可愛い。つまり、彼は最強だ。 愛想よく誰か女性と話す姿を、いつも……遠目に見ていた。それに、少し不安を胸を掠める。 仕方が、ない。素敵だもの。
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