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ルーの左耳の青いピアスが「パリンッ」と割れる。
「うそだ……うそだァ!」
「嘘などではない。光をものともせず、マザーズにも適合し得る目。それを持つ希望の子の誕生に、これからは全魔女が貴様を狙うだろう。だが、力が戻るまで我がお主を守ってやる。だから、安心しろ。そして、いつか……」
魔女はまるで子供に言い聞かせるように、ルーの目を真っ直ぐ見ながら言うと、唇を重ねる。
すると、魔女は黒い流動体となり、ルーの体の中へと流れ込んでいった。
暗転。
ルーは上を向いたまま、気を失ってしまった。
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