今日も、明日も、明後日も、ただそのぬくもりを……。

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そして天寿を全うして、神様にあるお願いをしてからも、ずっと、ずっとその後も……。 私は、来る日も来る日も、何年も何十年も、ずっとずっと待ち続けた。 そうして、やっと、タカシくんにまた逢うことができた。 でも、タカシくんは、死神になっていて、私のことは忘れてしまっているようだ。 死んで天国に行く前、すべての記憶は消されてしまうからだ。 けれど私は、神様に頼んで、タカシくんの記憶を残してもらった。 天国へ行くことを拒んだ私は、死神になったタカシくんに遣える猫として存在することができたようだ。 これじゃ、前とたいして変わらない。 だから、きっと、この先も、私のこの長い片想いは叶うことはないのだろう。 ……あれ? でも、どうしてタカシくんは、あの時、 『僕のことは好きに呼んでくれていいよ。君は、そうだなぁ、アキ、アキにしよう』 どうして『アキ』にしたんだろ? どうして天国へ行かずに"死神"になったんだろう? 「うーん、よく分かんないや」 これ以上ややこしいことを考えても小さい脳ミソの無駄使いになるだけだ、と、早々に諦めた私は、意識を食べかけの朝食へと集中させた。 <Fin>
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