2639人が本棚に入れています
本棚に追加
「お願いがあるの、琴音ちゃん、このお見合い、替わって」
「何言ってるの? 無理よ、そんなの!」
「私だって、無理だよ。断ってもいいって言ってたから、この席だけ、替わって! 断るから!」
絢音が、あまり男性が得意でないことは、琴音は知っている。人見知りしないようでいて、人見知りなところがあるのが絢音だ。
そのくせ、一旦、懐にいれると、とても、人を大事にする。琴音は、軽くため息をついた。
「分かったわ。断わるのなら、問題はないでしょう。着替えましょう」
「琴音! ありがとう!!」
最初のコメントを投稿しよう!