黒猫ロータスちゃんが甘いお菓子をたっぷり食べちゃうお話

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 視線にはさらに大きな高層ビル、もっと膨らんでと前足でおなかをぺしぺしと叩く。 ぶくううううううううう!! 「膨らんだぁ♥ おっきい……」  目論見通り高層ビルサイズまでぶくぶくと膨れ上がり世界が小さく感じる、この状態でちょっと転がれば…… ゴゴゴゴゴゴゴ……  沢山の町がぺしゃんこ、ご主人様はたぶん逃げ切れているよね、それじゃあ遠慮なくごろごろぉ♥ ゴガシャアアアア  駅ごと線路にでんぐり返し、もう駅周辺のビルよりも大きなサイズだから楽々潰せちゃう、ぽんぽんおなかはもう恥ずかしくない。  潰した駅の凹みが丁度よくてゆっさゆっさ揺らすとおなかがたぽんたぽんして気持ちがいい。   ぶくうううううううう!!!!  更に膨らんだ、もう止まらない、東京タワーサイズまで大きくなっちゃったかな……もう地上の人達は小人さんですね、ごめんねぇ僕のおなかで潰しちゃって。にやにやと口角を上げながら想像すると背徳感で甘い吐息が零れる。  音の無い地響きが地面に砂埃を立てながら鳴り響く、振動はするけど僕の耳には届かないくらい大きくなっちゃったから聞こえるとしても遅れて音が聞こえてくる。 ぶくうううううううう!!!!  また大きくなった、えっと、もう銀色の東京タワーが見下ろせるね、おっきくなったね僕。念力で体を浮かばせ数十メートルの位置から地面に落ちてみる。 だぷんっ!!!! ズゴオオオオオオオオオオオオオ  おなかが揺れ中がかき混ぜられ気持ちいい♥ ついうっとりしちゃう、もちろんその地面もどうしようもない地震と地割れに大災害が起きちゃっているんじゃないかな、いっぱい潰しちゃったね……災害で大変だから火消しのお手伝いしてあげるね。 ごろごろごろおおおおお ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ  火災現場や被災地を巨大なおなかで整地する、ぺったんこになった地面は跡形もなくまっ平になっている。もう関東周辺はぺったんぺったん……ぞわぞわしてくる。 ぐぐぐぐぐぶくうううううううううううう!!!! 「ふああ、また、またおっきくなる、おっきくなっちゃうううう♥」  もう日本海と太平洋にタッチできちゃうくらい、膨らんじゃった。そのままでんぐり返しすると大阪も潰せちゃいそう、潰す。 ごろごろごろおおおおお ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 「えへへぇ おっきい、僕すっごくおっきい……おっきすぎて、ダメな子になっちゃったぁ♥」  ダメな子はそのまま九州辺りまで潰した位で満足した。大きすぎて青空突き抜けて黒い宇宙が見えている。 ごぷっ!!  ぐぐぐぐぐうううううううぶくうううううううううううううう!!!! 「えっ、もっと膨らんじゃうの? もっともっと、膨らめるの? ふへぇ、しあわせぇ……♥」  表情を蕩けさせながら僕は膨らんでいく、おなかの虹色の光が世界を照らす、もうロシアぐらいのサイズ。  思う存分転がっちゃう。大陸を渡るときの水が気持ちいい、いっぱい津波になってね。 ぶぐううっ!! ぶぐうううっ!!!!  どんどん膨らんでいく、ロシア何て言わず地球サイズまで大きくなっちゃった。それなのにまだまだ膨らむ、地球を転がりつくしたころにはぽよんと地球から離れちゃった、地球の衛星として黒い僕のおなかが浮かんでいる。月とぶつかって三日月にしちゃった…… 「もっと、もーーっと大ききなれるかなぁ……♥」  宇宙空間でも息が出来たり生きているのはきっと念力やお菓子のおかげだよね、まだまだぶくぶく膨らむおなかに身を任せて、土星サイズを超えて銀河サイズ、宇宙サイズへと膨らんでいく、まるで逆ブラックホール、ブラックホールの出口をおなかの中につなげられてしまったかのように膨らみ続けていく……
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