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「あー.........もう敬語とかいいよ、面倒だし.........俺あんまりそういうの気にしないしな.........もっとフランクに話してくれ。会話すんのにそんな頭使いたくないから」
「確かに普段から頭使ってなさそうですもんね。顔に出てるというか」
「ぶっ飛ばすぞてめぇ!!!!!誰がそこまでフランクにしろと言った!!!!!」
「あー.........すんません。自分、よく言葉足りないって言われるんですよね.........」
「いや、今のはどちらかというと一言多い.........」
「.........あれ?というか、その顔.........もしかして、二年の相模さんですか?」
「え、俺の事知ってんの?.........もしかして俺のファン?いや、わかるよ?確かに俺は類を見ないくらいイケメンだし.........舞校のオアシスにもなるだろうよ。ただな、気持ちは嬉しいけど俺にはもう心に決めた人がいるからな。サインくらいはあげるからそれで勘弁してくれ」
「噂通りのファッキン野郎っすね、アンタ。頭のネジ飛んでます?あとサインは普通にいらないです、ゴミ箱に直通以外使い道ないんで」
「ぶん殴るぞてめぇ!!!!!」
さっきから何かといちいち失礼なヤツだ。最初に敬語を使ってきたからといって、まともなヤツだと決めるのは早計すぎた。流石舞校生だ。
ていうか初対面の先輩相手にここまで色々言えるのすごくない?やっぱり舞校じゃん、常識とかねえじゃん、油断したわ。
「あ、自己紹介いいですか?自分、一年の赤城武虎っていいます。気軽にフレンドリーに赤城って呼んでください」
「気軽にフレンドリーにって言うわりには全くそうする気がない事は理解できた。よろしくな、武虎」
「いきなり名前呼び捨てとか距離詰めてきますねー。一回喋ったら即ハメOKとか思っちゃうタイプですか?」
「俺そんな頭おかしいヤツに見えるか?」
「そうですね。それまで末端の末端のただのパシリ程度だったのにいきなり下剋上宣言してグループ作ってボスになっちゃうくらいには頭おかしいんじゃないですか?」
「.........................褒め言葉か?」
「いえ違います。むしろ貶してます。やーいバーカ考え無しー」
「ぶっ殺すぞてめぇ!!!!!」
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